現状を見るに悲観的にならざるを得ない。

下記のサイトから一部転載します。政府やマスコミ報道とは異なる見解を知っておくことは重要だと思います。

http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/570.html
http://insidejobjp.blogspot.com/2011/04/2061200km417000.html

ロシア・トゥデイ(以下RT): 日本の福島原発ですが、付近の海水の放射能レベルは通常の3,500倍以上にもなっており、近くの土の中から放射性物質もみつかっていて、日本政府も事態は深刻で、予測できないと述べています。作業員たちは原子炉を冷却させることに成功しておらず、チェルノブイリ以来の最悪の事態となっていますが、そうではないという者もいて、チェルノブイリとの比較などお話戴くのは欧州放射能危機委員会のクリス・バズビー教授です。

最初から私たちは主要なメディアの報道で、チェルノブイリのようにはならないといった話を聞かされてきましたが、あなたは違うとおっしゃっている。それは何故ですか?

クリス・バズビー(以下CB): 私は最初からチェルノブイリ級の災害であると言っています。何故なら最初の爆発を見たときに、原子炉の圧力容器に大きな問題があるとわかっていたから。今、やはりそうだったとわかってきて少なくともひとつは壊れて燃料がそこら中に行っている。チェルノブイリと同程度の惨事だというのは明らかで、ある意味ではこれはチェルノブイリよりずっと悪い事態です。何故かというと周辺に多くの住民がいるからで、100km圏内に300万、200km圏内だと更に 700万の人々がいる。IAEAによると、そうした地域への放射能汚染は1平方メートルに付き1メガベクレルだという。これは相当な量で、1平方メートルの土地に毎秒100万回の壊変ということで、チェルノブイリで爆発した地域の倍はあるのです。相当数の死者が、癌になる人が出ます。

RT: 公式発表では、大した爆発は起きていないし原子炉は皆、一応大丈夫だということでしたが、違うんですね?

CB: あの爆発のビデオを見た人なら「大した爆発は起きていない」などと言うはずがないし、

RT: :でもそれは核爆発ではなくて水素爆発なので

CB: チェルノブイリの爆発も水素が爆発したのですから同じことです。あれが水素爆発だったかどうかの疑問はありますが。また、あなたや他の多くの人々が見過ごしている点は、無数の使用済み核燃料があの原子炉の上に積まれていたということで、爆発があったときにそれらは飛び散っていて溶融に繋がっているでしょう。昨日急に溶け出したわけじゃない。最初から起こっていたことだと思います。

RT: これは最悪のシナリオですか? 今よりひどくなると? チェルノブイリでは気の毒に、清掃作業をしなければならなかった人たちは清掃人と呼ばれた。あれから25年経った今、日本でも多くの人々が命を賭けている。過去から学べることはないんでしょうか?

CB: 残念ながら、何も出来ないと思います。あのような高放射能のなかではロボットは使い物にならない。それはチェルノブイリでわかったことです。チェルノブイリでは高額の費用をドイツに払って燃料を取り出すためにロボットを取り寄せたのですが、すぐにお払い箱だった。高放射能下では電気が機能しないから。よって人間がやるしかない。しかし不運なことに人間がやったところで、そんなに出来ることはない。今やSFのシナリオのようです。これは日本にとって、本当に最悪の事態です。でもまだ残りの世界にとってはそこまでひどくはないと思います。幸いなことに、次の陸地までの間に大きな太平洋という隔たりがあるので。とは言っても、つい2、3時間前の情報でカリフォルニアでの数値が上がっていると報告されていますが。

RT: 大きな人口を抱えた東京はどうなるのでしょうか?

CB: 私の手元には、東京南部でも放射性物質の増加が見られるというデータがあります。ですから大きな人口を抱える東京と、それに隣接した原発に近い方の地域でも核種への被爆が広がっているということです。一番の問題はガンマ線の探知機に出る核種ではなく、アルファ線を出すプルトニウムウラニウムです。これらは不可視ですし、調べられていない。また彼等はきちんと事実を私たちに伝えていないと言わざるを得ない。最初からちゃんと教えてもらっていない。これはチェルノブイリでも同じでした。チェルノブイリとの比較で、この点も同じです。中々本当のことが出てこず、その分人々は振り回されている。

RT: 原子力産業にとってはどれほどの痛手になるでしょうか? まだ判断するのは早すぎるでしょうか?

CB: 原子力産業はこれで終わりと思いたいですが、私が見る限り日本の東北はおしまいでしょう。彼等は何を為すことも出来ないし、立ち入り禁止区域は膨大で、費用も異常なほどかかるでしょう。だから原子力産業はおしまいです。しかし正直なところ、チェルノブイリのあと起きたことは大きな隠蔽で、国際的な原子力ロビーの健康被害に関する隠蔽があった。それがやっと最近になって、少なくとも100万人の人が亡くなったということが調査の結果わかってきた。それでもまだ原子力産業の連中は「少数の作業員が死んだだけで、何も問題はない。若干の子供たちが甲状腺癌になったけれども、治療すれば治る」という途方もない嘘をついている。このケース(日本)でも、同様の嘘がたくさん出てくると思うので、みんな注意が必要です。

RT: 欧州放射能危機委員会の科学担当幹事、クリス・バズビー教授、ありがとうございました。
(和訳終わり)