売る気のない棚

ある文庫本を買う目的で古本屋さんに行きました。倉庫のような大きな敷地に棚を並べた配置となっているので蔵書量は、かなり有る方です。いつもは単行本を購入しているので、そのお店で文庫の棚を見るのは滅多にありません。

通路を挟んで文庫が陳列されている棚を順次眺めて行きましたが、配置が滅茶苦茶なのです。著名な作家でシリーズモノですとややまとまって置かれていますけど、それ以外は適当に放り込んであります。

書名と著者名と出版社は分かっていますので、著者のアイウエオ順とかせめて版元毎にまとまっていますと求めている本も探しやすいです。ところが、新潮文庫の横に文庫文庫があり、その横には角川文庫が顔を出すといった案配です。ここらは「ア行」かしらと思うと全然違う「ハ行」も置かれていて適当に並べているのが直ぐに分かりました。

中公文庫や早川系列ですと、ある程度まとまった棚もあるのですけど、新潮・文春・角川あたりはいい加減です。棚こそ書店の命だというのを理解してないのでしょうか。買う意欲も失せてそこそこに退散しました。